私が25歳だった時の話です。
当時5年付き合った彼女にフラれました。
寝耳に水のことでしたので、とてもショックでみっともないくらいに狼狽えました。
しかし、結果的に私はフラれて良かったと言えます。

当時の私は、ダメな人間でした。
工務店に勤務していましたが、真面目に働かず、暇があれば、パチンコやオートレースに行っていました。
彼女はいたものの、それほど構ってやらず、飲み屋に行っては、女の子を口説いたりして、彼女を悲しませてばかりでした。

そんな私に対して彼女は、何も言わずに見守ってくれていました。
私は感謝すべきだったのに、むしろ彼女には何をやっても大丈夫と勘違いするようになっていました。

その頃、私には借金がありました。
ギャンブルや飲み代などを少しずつ借りていき、最終的には約300万円にまで膨らんでいました。

ただ男のプライドが邪魔して、彼女には借金することはありませんでした。
ご飯代などは奢って貰っていましたが、お金を借りなかったことが、不幸中の幸いだったと言えます。

しかし、借金が増えていくに連れて、私の生活は苦しくなり始めました。
給料のほとんどを返済に回していたので、生活に余裕がなくなり、気分転換だったギャンブルや飲みにも行けず、精神的に追い込まれていました。

彼女とは会っても、八つ当たりしてしまい、辛い思いをさせてしまいました。
本当にダメな男でした。

そして、私は彼女にフラれました。
仕事中メールが来ましたが、気にすることなく、すぐに確認しませんでした。
仕事が終わりようやく、メールを開くと、
「これ以上は付き合えないので、別れよう」
と、一言だけ入っていました。

動転した私はすぐに、彼女に連絡しましたが、電源が入ってないのか繋がりません。
急いで彼女のアパートに行きましたが、すでに引き払われていました。

私は地面が失くなったような感覚になりました。
当たり前だった存在がなくなることの恐ろしさを痛感しました。
忘れていた彼女の大切さを思い出し、同時に自分の愚かさを痛感しました。

そして私は決断しました。
今まで通りではいけない、やり直さないといけない、と。

それから私は心を入れ換えて、真面目に働くようになりました。
借金を返済するため、仕事が終わった後、配送センターでアルバイトを始めました。

睡眠時間は1日4時間程度となり、かなり辛かったのですが、愚かだった自分を戒める為だと思って頑張りました。

そして、4年後借金を完済することができ、仕事でも評価され、肩書きが着き、部下もできました。

現在は結婚し、2人の子どもを育てています。
とても幸せな毎日です。
これもあの時、彼女にフラれたおかげです。

もし彼女に会えるものなら、昔の非礼を心から謝って、今の生活を送れることの感謝を伝えたいと思っています。

体験談